レチノール(ビタミンA)について

前回の記事では、スキンケア商品の選び方についてお話ししました。

自分に必要な成分は何か。

その成分が入っている商品か。

選ぶ基準を見直してみて下さいね!

そこで紹介したレチノール(ビタミンA)と言う成分。

今回はレチノールに的を絞ってお話を進めていきます。

目次
・レチノールの特徴
・A反応とは
・A反応は出た方がいいの?
レチノールの特徴

レチノールの役割については前回の記事をご覧ください。

また、レチノールについて難しい説明は他の方がまとめているので省きます。

ここではわかりやすく簡単に。

日本で扱われているレチノール化粧品とは、ざっくりまとめると酢酸レチノールパルミチン酸レチノールピュアレチノールのどれかが配合されていると思います。

基本的には、酢酸レチノールパルミチン酸レチノール日中でも使えてA反応はないに等しいです。

レチノール初心者の方、A反応は絶対に出したくない方におすすめで、マイルドなビタミンA。

ブルーライトカット効果のあるものもあるので私も朝に必ず使用します。

対してピュアレチノールは、A反応が出やすく紫外線と相性が良くないので夜のみ使用します。

そして必ずレチノール濃度の明記があるものです。

濃度は0.25%0.5%1%の3段階にわかれており、もちろん、濃度が上がれば上がるほどA反応は強く出ます。(同じ濃度でも各メーカーごとで反応は異なります。)

ただ、単純に効果と濃度が比例すると言うわけではなく、各メーカーによってA反応がなるべく出ない工夫がされて使いやすくなっていたり、低い濃度でも効果が発揮されやすいよう研究されていたり。

実際に使ってみて肌で効果を感じるのが一番だと思います。

相性や好みもありますから。

A反応とは

レチノール製品を使うことで赤み・かゆみ・ひりつき・かさつきが出ること。

人によって反応の強さは様々。

どのレチノールがおすすめか、合いそうかと言う相談はよく受けますが、

どんな方でも、どのくらいA反応が出そうか…というのはわかりません。

もちろん一般的には初心者の方は経験者より反応が出やすいです。

なぜ反応が出るのか

簡単に言うと肌がびっくりするから。

ビタミンAが不足した新陳代謝の落ちた肌にビタミンAを補給すると、

急に新陳代謝が亢進されることで反応が出ます

ですので、A反応自体は悪いことではないのです。

ただ肌がビタミンAに強く反応している状態のことと覚えていただければ良いかと思います。

最初のうちは反応が出て慌ててしまうかも知れませんが、肌でビタミンAが安定してくると反応は落ち着いて来ますので安心してくださいね。

A反応は出た方がいいの?

これは医師によって考え方が異なると思います。

ちなみに、私のクリニックの院長は強くA反応を出すやり方はおすすめはしていません。

もっと言うと、おすすめしない方針に変わりました。

経緯としては…

2年程前までは、ゼオスキンのセラピューティック(強いレチノールを使う方法)が有名になり、肌をボロボロにわざと剥いて3ヶ月で綺麗にしていく方法が流行りました。

(今ももちろん治療として選択肢にはあります!)

ただこれには問題点がありました。

セラピューティックは海外で生み出された方法であること

途中でリタイアしてしまう人も多いこと(精神的にきてしまう方も…)、

赤み・痒みで掻いたり、皮膚を自分で剥がしてしまう方もいること

肌が生まれ変わって綺麗になる効果は本当にすごいのですが!やり方を間違えると肌が傷ついて色素沈着になってしまうのです。

また、一度成功しても時間が経つとだんだんと効果が薄れてくるので繰り返しセラピューティックをしたくなって激しい反応が出ないと満足できなくなってしまう方も…

日本人の肌に合っているのかどうか…という懸念もあるそうです。

こういった経緯から、現在は肌に強すぎるA反応を与えることはおすすめしていません。

ダイエットと一緒で、あまり極端なことをしてしまうとお肌もリバウンドする可能性がありますので、

徐々に、徐々に、お肌を慣れさせていきながら長い目で見て変えていく方法をおすすめします。

(ただ、皮膚科クリニックの中でセラピューティックを得意としていてしっかり管理してくれる所を見つけて、リタイアしない強い気持ちがあるのであれば良い治療方法だとは思います。)

いかがでしたでしょうか。

レチノールについて実際の現場の声も入れた内容にしてみました。

次回は実際の製品を紹介しつつ私の体験談も交えてお話していきたいと思います。

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